橋梁点検・補修補強

東京都　西新井陸橋長寿命化修正設計
（平成27年　東京都建設局長表彰）

東武線を跨ぐ跨線橋であり、支承取り替え・床版取り替えを主として設計し、 交通量の多い中での施工計画等も実施して、その成果が優秀と認められたものです。

橋梁を長寿命化するために何が必要になるかの検討を行うために、まずは現況調査を行います。
隅田川に架かる橋梁のため、船を利用しての調査を行っています。 その結果を受けて、補修・補強設計、長寿命化計画の策定を行います。

橋梁の損傷部や劣化部を漏れなく調査するためには近接目視が基本です。
桁下が河川や渓谷などの場合には橋梁点検車を用います。写真はBT-400という、国内にも数台しかない大型の橋梁点検車を用いた鋼鈑桁橋の 点検作業です。

橋梁の床版コンクリートのコア抜き作業時の状況です。強度試験や中性化試験などを行い、現状の把握をして補修設計に反映します。

現橋梁は1957年竣工の鋼H桁橋で橋長L=8.5mと規模の小さい橋ですが、竣工後60年が経過しており、すべての部位において劣化が進行していました。

上記写真の補修後の状況です。橋面は舗装打ち替え・高欄の交換・地覆の打ち替えなどを行いリニューアルして綺麗に仕上がっています。橋面以外も床版、主桁、支承交換などほとんどの箇所を補修・補強しています。